エコロジーとは
エコロジー とは、狭義には 生物学 の一分野としての 生態学 のことを指すが、広義には生態学的な知見を反映しようとする文化的・社会的・経済的な思想や活動の一部または全部を指す言葉として使われる。後者は英語の Ecology movement や Political ecology などに相当する。以下の記事では主に後者の説明をする(狭義のエコロジーの説明は 生態学 を参照)。後者の内容は、「環境に配慮していそう」な ファッション などから、「地球に優しい」と称する 最先端技術 や企業活動、市民活動、「自然に帰れ」という現代文明否定論まで、きわめて広範囲にわたる。
エコロジーの省略形「エコ」は和製英語である。
生態学とエコロジー
生態学 (Ecology) は、生物学の一分野と見なされている。ただし、 生態系 として生物を取り巻く物理化学的 環境 を扱う場合もあるので、生物学の範囲を超える場合もあり得る。いずれにせよ、生態学は生物と環境の関係を取り扱う学問である。ここで言う環境は生物の 主体 の取り扱いによって変わり、同種の他 個体 、他種の個体、周辺のさまざまな生物、物理化学的環境までを含む。
生態学は自然の中での集合としての生物を対象とする生物学であると言ってもよく、その意味では非常に古い 伝統 を持つが、一つの学問であるとの立場が成立したのはごく新しい。生態学の名そのものは、 ドイツ の エルンスト・ヘッケル が 1866年 に手紙の中で使用したÖkologieが最初であるとされる。これは、自然界の生物の生存のための活動を、 古代ギリシア の 市民 の 家政機関 である オイコス にたとえて、オイコスを成立せしめる論理を究明する学問を意味する。この点で、生態学は同じオイコスを語源とする 経済学 (エコノミー)との共通性も大きい学問なのである。
しかし、20世紀以降の現代生物学においては、生物体内の物理化学的過程の解明と、その側面を探求する分野が急成長すると、生物学の研究の主流は 生理学 ・ 生化学 ・ 遺伝学 に重心が移り、、生態学は 分類学 ・ 解剖学 ・ 博物学...






