カリスマとは
カリスマ (Charisma)とは、普通の人が持ち合わせない、人を魅了する超人的な能力、またその(卓越した)能力を持つ人間をいう。
解説
カリスマ(χάρισμα charisma)は、元来、 古代ギリシア語 で「恵み charis」を中性名詞化したもので、「恵み的なもの」を意味した。この語は、 新約聖書 の諸書簡(特にパウロの書簡。ただしパウロによる造語ではない)において知られている。古代キリスト教団の語法では、「カリスマ」は、神から贈られる特殊な能力であった。その例として、パウロは 預言 や 異言 (宗教的法悦状態で意味の分からない言葉を発する行為)などを挙げている( コリント人への第1の手紙 12章 8-10節)。邦語訳聖書では、「(霊の)賜物」などと訳されている。
この言葉を学術用語として最初に用いたのは、 ドイツ の教会法学者 ルドルフ・ゾーム である。ゾームは、『教会法』(Kirchenrecht)第1巻(1892年)のなかで、1世紀の原始 キリスト教 のエクレシア(集会)を説明・分析するために、この語を用いた。ドイツの社会科学者 マックス・ヴェーバー は、ゾームのこの用法に示唆を受けながら、社会全般に普遍的に妥当する社会学的概念としてのカリスマ(Charisma)を形成した。すなわち、非日常的・超人格的・超自然的な資質を有する者としてのカリスマがこれである。ヴェーバーは何ゆえに支配は正当化されうるのかという観点から、合法的、伝統的、カリスマ的支配という 正当的支配の三類型 を構想し、カリスマの同時代的意義を強調した。
カリスマ的支配は、偉大な 政治家 ・ 軍人 ・ 預言者 ・ 宗教 的 教祖 など、 政治 や 宗教 の領域におけるカリスマ的支配者・指導者に対して用いられ、被支配者・被指導者は支配者・指導者のカリスマ的資質に絶大の信頼を置いて服従・帰依するのである。歴史上カリスマを持つと評される人物も、 イエス や マホメット 、 カエサル や ナポレオン や ヒトラー...






