タンスとは
簞笥 (たんす)とは、 衣類 や道具を収納するための、引き出しや扉を備えた 家具 。通常は木製で、一人では持ち運べない大型のものが多い。
助数詞 として、棹(さお)という語を使って数える。
種類
通常は 衣服 を収納する 衣装簞笥 、 洋服簞笥 や、 食器 を収納する 茶簞笥 などが一般的であるが、手回り品を入れる 用簞笥 、帳面を入れる 帳簞笥 、薬屋で 生薬 を入れるのに使われた 百味簞笥 、 武家 の 刀簞笥 など、入れるものに合わせて様々な大きさや形の簞笥が作られてきた。
また、西洋式の 洋簞笥 と、 日本 式の 和簞笥 がある。
和簞笥には、両脇に棹通し金具がつけられており、長持と同様に、棹を通して持ち運べるようになっている。これが簞笥の数え方「棹」の由来である。
また、 婚礼簞笥 といわれる、結婚時に用意される一式揃いのものがある。
なお、簞笥の中には盗難防止のからくりを施した からくり簞笥 というものもある。逆に、非常時に簞笥ごと押して持ち出せるように 車輪 を付けた、 車簞笥 というものもある。
材質別では、 関東 の和簞笥では、 桐 で作られたものが高級品として有名である。他に、 スギ 、 タモ 、 サクラ 、 ケヤキ 、 ナラ などの木材がよく使われる。
日本では他にも 階段 の形をしており、実際に階段として利用される 箪笥階段 (階段箪笥や箱階段とも)がある。この場合建物の構造の一部(背面が壁や柱そのもの)となっているものもあり、そういったものは建設時に作り付けとして設置され移動できない。後付で設置される場合は大きさを揃えた引き出しを並べただけの物も多く、その場合は移動可能である(後付でも固定されている場合もあるので一概には言えない)。
歴史
簞笥の登場は 寛文 年間( 1661年 - 1673年 )の 大坂 といわれ、 正徳 年間( 1711年 - 1716年 )頃から普及したとされる。それまで衣服は竹製の 行李 、木製の 長持 や 櫃 といった箱状の物に収納されてきた。
これらと比べた簞笥の特徴は何といっても引き出しを備えたことで、これにより、大量の衣類や持ち物を効率よく収納できるようになった。逆に言えば、 元禄 時代の経済成長を経て、簞笥を使わなければいけないほど、人々の持ち物は増えてきたということである。ただし、長持に比べ、多くの材料と高度な技術を必要とする簞笥は、まだまだ高価な品物であった。貧しい庶民にまで簞笥が広まるのは、 江戸時代 末期からである。...






