トレンドとは
トレンド (英語:trend)は、時代の趨勢、潮流、流行のことを指す。ファッション、マーケティング、経済動向分析などの分野でよく使用される。
日本では、 1980年代 の バブル期 (1985年頃から1993年頃)に「トレンド」という言葉がもてはやされた。経済紙/誌上のトレンド分析、 トレンディドラマ 、 月9 、トレンディ俳優といった言葉が生まれた。
個々の流行の意味でも使われるが、長期的に見て人々が求めるものや、時代の要請を探り、次の計画や企画に生かそうといった趣旨で使われることも多い。
トレンドはまた、流行の上位概念とも言える。たとえば自動車のトレンドが流線型である場合、流線型の範囲でしかデザインされない。また、子ども衣料のトレンドがハーフパンツである場合、ハーフパンツの範囲でしかデザインされない。
トレンドの歴史
トレンドは、家内生産、 自給自足 の生活、ほとんどの日用品を家庭内で生産した生活様式から、 大量生産 と 消費 という 生活 様式の変化にともない出現した。
18世紀から19世紀にかけてのアメリカは、大半の 生活 物資の供給源は家庭内という生活様式で、家庭が生産活動と社交の場を担った。19世紀に入り、産業資本が生産する生活物資・ 日用品 を広い地域に渡って存在する生活圏へ供給する単独行動の 行商人 という職業が生まれ、行商人は、未知の「物」に対するイメージを提供し欲望を駆り立てる役回りを果たし、近代的な広告や宣伝活動の先駆者となった。19世紀の半ば、田舎や小都市に雑貨屋が生まれ、工業都市が生む製品・商品やイメージを、定常的に地域へ供給する役回りを担うことになった。エルマー・ホィーラーのセールスマン心得第一条は、「ステーキではなく、ステーキの焼ける音を売れ!」である。キャンベルのスープ、ハインツのケチャップ、ヘッカーの小麦粉、カーネーションのミルクといった商標やブランド銘が憧れの的となった。これらのイメージは同時代のヨーロッパにも流れ、「豊かさ」を求めて、東欧や南イタリアから2300万人以上の人がアメリカへ移民として渡った。
次いで資本主義産業は大量 流通 システムを確立する。その最初期のスタイルはメールオーダー・マーチャンダイジングで、方々の地域に広く存在・点在する地域の生活者、大勢の固定客を対象とする移動市場として働き、資本による大量生産品の捌け口として機能した。モンゴメリー・ウォードやリチャード・シアーズは商品を大量に仕入れ遠隔地から商品の注文を受注するために、「刺激と魅力にみちた絵本-カタログ」を配布した。カタログは、「消費への胸おどるような幻想」をふりまいた。地域の固定客を相手とするメールオーダー・マーチャンダイジングに次いで、19世紀半ば、移民や移住者、仕事においてだけ都市へ移動する賃金労働者、都市の移動客を相手とするデパートが登場した。
産業資本 による 大量生産 と大量流通のシステムの確立は、20世紀初頭、経済社会における人々の関係を、相互信頼と物々交換の関係から、独立した配布者と物資の消費者の関係に変化させた。以前は家庭が生産活動と社交の場だったのが、仕事と家庭を完全に分かれさせ、大量生産と大量消費を2本の柱とする社会(関係)が生まれた。大量生産と大量消費・賃金制労働という生活観が、家内生産と自給自足の生活観にとってかわった。近代 消費社会 が登場した。...






