バイオレンスとは
暴力 (ぼうりょく、Violence)とは他者の 身体 や 財産 などに対する物理的な破壊力をいう。ただし、 心理的虐待 や モラルハラスメント などの精神的暴力も暴力と認知されるようになりつつある。
概説
全ての 人間 の 身体 には現実の世界に具体的にはたらきかける能力があり、この能力が他者の意志に対して強制的にくわえられると暴力となる。
暴力は 殺人 、傷害、 虐待 、破壊などをひきおこすことができる力であり、また、二次的な機能として強制や抵抗、抑止などがある。人間の暴力性については 心理学 の立場から、 抑圧 の発露、おさえつけられた ルサンチマン 、生体にやどる破壊衝動( デストルドー )として説明がなされることもある。
動物行動学 の立場から 進化 の産物であるとする説明が有力である。捕食者や外敵からの防御、雌をめぐる雄の 性淘汰 のあらそい、群れの序列をめぐるあらそいなどをへて、身体能力をたかめる。 チンパンジー には 子殺し もみとめられる。
また、攻撃性にはあきらかな性差がみとめられる。 生化学 の分野では 男性ホルモン の テストステロン の関与が指摘されており、 軍人 や 警察官 、更に殺人犯の過半数が男性でしめられている事実がそれをうらづけることができる。
暴力は人間の尊厳や人権をおびやかすものであり、 人道主義 や 平和主義 の立場ではあらゆる対立は非暴力的な手段によって 理性 的に解決されるべきという社会の 規範 がしめされる。しかしながら、その規範が実施されるとはかぎらない。そのために暴力に対抗することが必要となる。
しかし、これは暴力と非暴力、善悪の対立ではありえない。暴力に実質的に対抗できるのは同等の暴力だけであるつまり、暴力を統制するためにはより強力な暴力、すなわち組織化された暴力(Organized violence)が社会の中で準備されなければならない。 軍隊 、 警察 がこれにあたり、 社会学者 の マックス・ウェーバー はこれらを権力の根本にある 暴力装置 と位置づけた。...






