パニックとは
パニック (Panic)とは、個人において突発的な 不安 や 恐怖 ( ストレス )による混乱した心理状態、またそれに伴う行動を指す。 恐慌 とも言う。 動物 の同種行動に関しては、 暴発行動 とも呼ばれる。
語源
語源 は、 ギリシア神話 の神・ パーン にちなむ。古代 ギリシア の人々は、家畜の群れが何の前触れもなく突然騒ぎだし、集団で逃げ出す現象について、家畜の感情を揺り動かす見えない存在が牧神・パーンと関係していると考え、これを「パーンに関係するもの」(ギリシア語: = 英語: panic)と呼んだ。古代ギリシアでも既に 語源俗解 がなされ、神話上の物語が幾つか伝わっている。例えば、 魔神 テューポーン が神々の集う オリンポス山 に出現した際、神々は恐れて動物に化けて逃げ回ったが、パーンは恐慌のあまり、上半身が山羊で下半身が魚という姿に化けるという醜態をさらし、これがパニックの語源になった、などである。
近代以降は、人間や動物の集団を突然襲う恐慌状態を「パニック」と呼ぶようになり、やがて群集心理に留まらず、個々人の恐慌状態や心理状態をも指すようになった。今では 心拍数 120を超えるとパニック状態と判断される場合がある。
概要
現在、パニックという語は個人の心理状態を指すことが多いが、群集心理学においては 天災 や 人災 などの危機に遭遇した場合に発生する社会秩序に従わず、個々の成員が自己を守るための 乱衆行動 を指す。個々が個人的な思惑に従って無秩序に行動する上に反響反応によって混乱が拡大するため、 群集事故 にも発展し得る。
パニック症状に襲われても脱出を容易に行えるよう、 シミュレーション を用いて建物や街を設計することが現在では主流になっているが、古い建物の中にはデザインや利便性を重視したため、パニックに陥りやすいものが多数ある。逆に、 城 や 要塞 や砦は、侵入者がパニックを起こしやすいように、わざわざ錯覚を引き起こすような複雑な構造になっていることが多い。
社会学 では、集団が非論理的な行動を取ることをパニックと呼ぶ場合がある(→ 集団ヒステリー とも)。
暴発行動
動物の場合、 脳 の処理能力を超える状況に陥った場合に、人間のパニック状態同様の、非論理的な行動が見られる。例を挙げれば、室内に閉じ込められた鳥が出口を求めて窓ガラスや壁などに体当たりをする行動や、罠に掛かった動物が傷付くのも厭わずに暴れ回る行動などがある。...






