フィルムとは
フィルム ( film )は、一般に 合成樹脂 などの 高分子 成分などを薄い 膜 状に成型したものを指す。
定義
薄い膜状のものを指す 用語 として、「フィルム」(および「フイルム」)の他に「 シート 」「膜( メンブレン )」「箔」などがある。これらの区分は明確には 定義 されておらず、慣用的に使い分けられている。現実には、発明者や製造者または使用者が便宜的に名づけた呼称がそのまま広まるケースが多い。
- 素材による区分
- 基本的に「フィルム」「シート」は人工物のうち 高分子 原料 を主に使用したものを対象とした呼称に当たる。ただし、 紙 や 布 など ファイバー 状の原料を積層して製造されるものを指して「シート」と呼称することはあるが「フィルム」と呼ぶことは非常に稀である。「メンブレン」は自然物から 概念的なもの までをも含む広い範囲を対象とした包括的な用語であり、逆に「箔」は 金属 原料を主に使用したものに限定する傾向がある。
- 一方、 ケイ酸 成分を原料とした薄膜成型材料について「 無機フィルム 」 、微生物が形成する薄膜について「 バイオフィルム 」、 オブラート などの薄膜状の食べ物について「 フィルム食品 」または「 可食性フィルム 」という語句が使用されているように、「フィルム」の呼称は必ずしも 合成樹脂 など有機系の工業材料に限定される用語ではなくなりつつある。
- その他の用例では、化粧品成分が肌の表面で形成する膜成分を「フィルム」と呼称することから転じて、一部の液体状化粧品を「アイフィルム」などと名づけている。
- 厚みによる区分
- 日本 国内では一般に200 µm 以下の厚さを「フィルム」と称す 事が多い。それに対しJISの包装用語や 欧米 では10 ミル =250µm以下を指す。ただし、 ロール 状に巻けるなどの柔軟性を保持するものはより厚いものでも「フィルム」と呼称することもしばしばあり、いずれにしろ明確に定義されてはいない。100~200µmの範囲を境界とし、薄いものを「フィルム」、厚いものを「シート」と慣例的に区別するケースが多い。
- 形状による区分
- 「フィルム」は一般に、製造時に支持基盤を必要とするか否かに関わらず、成型後にそれ単体で薄膜状の構造を成り立たせているものを指す。成型した基板から単独では事実上分離できないものは「膜」や「層」などの用語を使用する場合が多い。また、「フィルム」は長い製造品を巻き取ったロール状で供出される場合が多く、同一の製造品ながらロール状のものを「フィルム」、適当な大きさに切り出したものを「シート」とそれぞれ呼称される場合もある。また、産業分野では通常「テープ」とは幅の狭い「フィルム」を指す。ただし、 セロテープ...






