ホイールとは
車輪 (しゃりん)、 ホイール 、 ウィール は、物を移動させるために用いられる 円形 外周をもつ機械部品である。 転がり摩擦 が すべり摩擦 よりも遥かに小さいことを利用したものである。一般的に言う「車輪」「ホイール」は タイヤ や チューブ まで回転部分全てを指すことが多いが、この項目ではこれら軟質の部品を含まない。
ピラミッド の石材運搬時に、丸い材木( ころ )を下に敷いて運搬を効率化したような例は、古くから行われていたと想像できるが、円盤状の板材による車輪に車軸を通して回転可能にした構造は、人類の 発明 の中でも偉大なものの一つである。
歴史
車輪は最古の最重要な 発明 とされており、その起源は古代 メソポタミア で 紀元前5千年紀 ( ウバイド期 )にさかのぼり、元々は 轆轤 (ろくろ)として使われていた。その北方の カフカース では洞窟がいくつか発見されており、そこに紀元前3700年ごろから荷車などが使われていた痕跡が見つかっている。車輪のある乗り物(ここでは四輪で軸が2つあるもの)と思われる最古の絵は、ポーランド南部で出土した紀元前3500年ごろのものと思われる Bronocice pot に描かれたものである。
車輪は紀元前4千年紀には ヨーロッパ や 西南アジア に広まり、紀元前3千年紀には インダス文明 にまで到達した。 中国 では紀元前1200年ごろには車輪を使った 戦車 が存在していたことがわかっている。ただし Barbieri-Low (2000) によれば、紀元前2000年ごろには中国に車輪つきの乗り物があったという。東アジアで独自に車輪を発明したのか、ヒマラヤという障壁を越えて車輪が伝わったのかについては、まだ結論が出ていない。
オルメカ や他の 西半球 文化 では、 インカ文明 まで含めて車輪を発明しなかったが、紀元前1500年ごろの 子供 用の 玩具 と思われる 岩石 製の車輪状の物体が出土しており、車輪の発明に近づいていたと見られている。 ヌビア の古代遺跡では轆轤や水車が使われていた。ヌビアの水車は 水汲み水車...






