マトリックスとは
マトリックス (あるいは マトリクス )とは、元来「生み出すもの」を意味する言葉である。この言葉が指す具体的な事象・事物について、以下に述べる。
意味
本来は「 子宮 」を意味する ラテン語 (英語 Matrix の 音写 で、そこから何かを 生み出す ものを意味する。この「 生み出す機能 」に着目して命名されることが多い。また、子宮状の 形状・状態 に着目して命名される場合もある。
日本語にあえて翻訳する場合は「基盤」「基質」などの訳語が当てられることがあるが、原語で強く感じられる「生み出す機能」や「形状」が伝わりにくく、必ずしも評判が良くない。例えば「母体」あるいは「子宮体」ならばニュアンスも伝わるのだろうが、このような訳語はほとんど採用されていない。結局、カタカナで表記されることが多い。
用例
具体的な用例としては次のようなものがある。
自然科学
- 数 を縦横に配置した 数学 の 行列 。様々な式や値を、豊穣に 生み出す 、一種の アルゴリズム である。包み込むような子宮状の記号で表現される。
- ミトコンドリア の内 膜で囲まれた 基質のこと。
- ウイルス 粒子のエンベロープとヌクレオカプシドの間に基質のように 埋め込まれた 蛋白質 のこと。
- マトリックス支援レーザー脱離イオン化法 やFAB法を用いる 質量分析 において、ターゲット化合物のイオン化を支援する化合物。
- マトリックス分離法 -- 物理化学 において、 ラジカル などの不安定な化学種を低温で不活性な 固体 に単離して、 分析 する方法。
- 分析 対象成分と共存する他の成分。分析対象元素に干渉を及ぼし分析結果に影響を及ぼすこと がある。
電子工学
- 多重チャネルの入力信号を混合した信号を記録や転送をして、混合された記録や転送の信号より「分離して元通りの多重チャネル信号を再生する。」(例えば FMステレオ方式 、 4チャンネルステレオ などに用いられる。)
フィクション
- SFドラマ『 ドクター・フー 』(1963年-)88話『Deadly Assassin』(1976年)に登場する用語。知識が集積された仮想空間のことを「マトリックス」と呼んでいる。...






