リキュールとは
リキュール ( 仏 : liqueur リクール、 英 : liqueur リ カー /リ キュア )とは 蒸留酒 ( スピリッツ )に 果実 や ハーブ などの副材料を加えて香味をスピリッツに移し、砂糖やシロップ、着色料などを添加し調製した 酒 のこと。そのまま飲むこともあるが、多くは カクテル の材料や 菓子 の風味付けなどに利用される。
歴史
原初のリキュールが誕生したのは 紀元前 古代ギリシャ のことである。医者であった ヒポクラテス が、ワインに薬草を溶かし込んだ薬酒を作ったことがその起源とされている。これは、当時人々が酸味が強く飲みづらかったワインに、蜂蜜などを混ぜて飲んでいたことにヒントを得て、作られたといわれている。しかし、現在のリキュールは蒸留酒をベースとしたものが一般的であり、ワインをベースとしたものはリキュールとは呼ばないので、この薬酒を「リキュール」の起源とすることはできない。
現在におけるリキュールの原型、すなわち蒸留酒をベースとしたリキュールの原型が作られ始めたのは、 11世紀 から 13世紀 にかけてのことである。11世紀に、当時の 錬金術師 たちによって、生命の水(アクアヴィテ・Aquavitae)と呼ばれる蒸留酒が作られた。アクアヴィテには薬酒としての効能があると伝えられ、重宝されたことから、薬酒・錬金術の薬液「 エリクシル 」としてのリキュールの開発が始まった。
13世紀に、スペイン人でローマ教皇の医師であった アルノード・ビルヌーブ と ラモン・ルル は「スピリッツに薬草の成分を溶かし込むことによって、さらに薬酒としての効能を高められる」と考え、 レモン や バラ 、オレンジ・フラワーなどの成分をスピリッツに抽出したリキュールを作成した。この薬酒を、ラテン語で「溶け込ませる・液体」という意味をもつ「リケファケレ(Liquefacere)」と命名した。
このように、原初のリキュールには薬酒としての性格が強かったので、以後これらのリキュールの製法は修道院に伝えられていった。 14世紀 に入り、黒死病がヨーロッパで猛威をふるった際に「リキュールは病の苦しみを和らげる」と信じられたことも、修道院がリキュールを扱うようになった背景と言える。彼らは、付近から薬草や香草を収集、独自リキュールの調整に励んだ。これは現代においても、ヨーロッパで薬草を副材料としたリキュールの開発が盛んである背景となっている。
現在のように、リキュールが嗜好品として扱われるようになったのは 15世紀 になってからのことである。北イタリアの医師であった ミケーネ・サボナローラ...






