医療保険とは
医療保険 (いりょうほけん)とは、 医療機関 の受診により発生した 医療費 について、その一部又は全部を保険者が給付する仕組みの 保険 である。
概要
高額の医療費による 貧困 の予防や生活の安定などを目的としている。長期の入院や先端技術による治療などに伴う高額の医療費が、被保険者の直接負担となることを避けるために、被保険者の負担額の上限が定められたり、逆に保険金の支給額が膨らむことで保険者の財源が圧迫されることを防ぐため、被保険者の自己負担割合や自己負担金が定められていたり、予め保障範囲が制限されていたりすることが多い。強制加入の公的医療保険と、任意加入の民間医療保険の2種類に分けられる。
公的医療保険
公的医療保険は予め被保険者の範囲が行政によって定められている医療保障制度である。日本では、使用者だけでなく自営業者なども加入できる 国民健康保険 が全国的に整備されており、いわゆる「国民皆保険」とよばれる制度が構築されている。
中小企業のサラリーマンが加入する国( 社会保険庁 )の責任で運営していた旧政管健保は 2008年 10月に「 協会けんぽ 」に組織がえし、都道府県ごとの運営に移管された。かかった医療費と保険料率が連動している。2009年度の保険料率は上げ下げの幅を10分の1に圧縮し、今後は毎年、段階的に改定幅を拡大する。現在の保険料率は全国一律8.2%(労使折半)であるが、医療費の水準に応じて差をつける。最も高い北海道は8.26%、最も低い長野は8.15%。
アメリカ合衆国 やヨーロッパの多くの先進国でも公的な医療保険制度を用意しているが、対象者の範囲や財源方式については国により異なる。
- アメリカ合衆国においては、高齢者を対象とした メディケア や低所得者を主に対象とした メディケイド などの公的医療保障制度があり、前者は連邦政府予算と自己負担金、後者は連邦政府からの補助金と州財源により運営されている(但し社会的現役の人を対象とした制度は存在しない。クリントン政権当時に、 ヒラリー 夫人により構想が練られたが、民間医療保険会社の強い抵抗に遭い頓挫した。この問題については映画『 シッコ 』も参照)。
- イギリス では税を財源とした国民保健サービス(NHS)と呼ばれる公的医療保障制度を国が運営しており、保険の仕組みを使っていない。
民間医療保険
これに対して、民間医療保険は、任意加入であり、契約者の財産や所得に応じて、複数の保険会社が用意するメニューからプランを選ぶことが可能である。民間医療保険に期待される役割は、国ごとに大きく異なる。日本では公的保障の補助的役割を果たしており、任意加入である。アメリカ合衆国では マネージド・ケア という民間医療保険が一般的である。マネージド・ケアは大きく分けてHMO、POS、PPOの三種類がある。多くの州では任意加入であるが、 マサチューセッツ州 では、何らかの医療保険への加入が義務付けられている。...






