千秋楽とは
千秋楽 (せんしゅうらく、 千穐楽 、旧字体: 千龝樂 )は、複数日にわたって同じ演目を行う 興行 において、「最終日」を指す 業界用語 。縮めて 楽日 (らくび)や 楽 (らく)ともいわれる。本来は 江戸期 の 歌舞伎 や 大相撲 における 用語 だったが、現在では広く 演劇 や興行一般で用いられている。
これにちなみ、千秋楽の前日、もしくはひとつ前に行われる公演は 前楽 (まえらく)、また、ひとつの演目で各地を巡業した場合、最後の公演地で行われる千秋楽の公演を、特に 大千秋楽 (おおせんしゅうらく)、略して 大楽 (おおらく)ともいうことがある。
「千穐楽」など異体字での表記は「秋」の文字にある「火」を忌んだものである。これは、江戸時代の芝居小屋は特に出火や延焼に悩まされることが多かったためである。
語源
千秋楽の 語源 は諸説あるが、
とする説が一般的である。いずれにしろ 地口 の一種であり、雅楽や能の曲目と直接の関係があるわけではない。
風習
興行の中で、初日・中日(なかび)・千秋楽の3日が特に重要な日として考えられており、出演者が互いに 楽屋 を訪れ挨拶するなどの習慣がある。現在では儀礼が簡略化され、中日の挨拶などは略されることが多いが、初日と千秋楽は重要視されている。
歌舞伎 や 商業演劇 のように、一座の 座頭 や 花形役者 が明確に決まっている場合、 下回り の役者に対して座長が振る舞いをする習慣もある。興行における一座の一体感を確認し、共にひとつの舞台をつくりあげてきたことを喜び合う日として、千秋楽は独自の意味を持っているといえ、商業的な 演劇 でなくともこの日にいわゆる「 打ち上げ 」が行われることも多い。
特色
千秋楽の日の舞台は 歌舞伎 などにおいては 役者 のふざけや冗談が許されるという不文律があり、芝居の流れを壊さない程度で、しゃれやいたずらを用意して共演者をからかうこともある。これを そそり という。
その時限りの台詞や演出の変更があったり、アドリブをきかせたり、サプライズゲストが登場して観客を盛り上げることがある。また、 カーテンコール で俳優が謝辞などを述べることもある。そのため千秋楽の公演は人気があり、他の公演日に先駆けて前売りチケットが売切れになったり、人気公演ではプレミア化することもある。...






