墓地とは
墓地 (ぼち)または 墓場 (はかば)とは、亡くなった 人 の 遺体 や 遺骨 が 埋葬 されている場所。 英語 で墓地を意味する cemetery という言葉は、 ギリシア語 の (眠る場所)、つまりそこに 死者 が 永遠 の眠りについている場所を暗示する言葉に由来している。
墓地は、 西ヨーロッパ 諸国では故人の 葬儀 の最後の儀式が執り行われる場所でもある。こうした 儀式 、もしくは 祭礼 は、 文化 や 信仰 、 宗派 によってもかなり異なってくる。墓地はその設けられる場所により、それ以外のところにある墓地とはかなり区別されるものになってくる。墓地は通常は 礼拝 の場所、つまり 教会 、 礼拝堂 に直接隣接するものではない。もちろん、文化にもよるわけであるが。たとえば、英語で言う graveyard (墓所)というものは、たいていは churchyard (教会の中庭)に設けられている。スコットランドやイングランドでも北部では kirkyaird という。churchyard というのは、もともとは文字通り教会の前の中庭であって、直ちに墓所に結びつくものではなかった。たえば、 哲学者 の セーレン・キルケゴール のラストネームは、やはりデンマーク語で「墓地」のことであると、しばしば誤解されているのもその例である。実際には教会に附属する周辺の農牧地(-gaard, 英語の garden の原義である「囲い地」の意に近い)を意味する。
歴史
およそ 17世紀 頃から ヨーロッパ での葬儀は、 教会 の統制の下に、主として教会の敷地の中で行われるようになってきた。その仕来たりは時代と共に変化はしてきたが、ヨーロッパ大陸では遺体は、それが腐敗するまで、通常そのまま大規模な墓の中に埋葬されていた。遺体が腐り果てると、掘り起こして納骨堂に収められた。でなければ、墓所の側面のアーチを描くような壁に沿って並べられるか、あるいは教会の壁の背後、もしくは床の厚い石板の下に納められた。
その後、中世の時代、 都市 の城壁の内部に遺体を埋葬することは、 伝染病 の蔓延につながり公衆衛生上深刻な問題となった。結局、いくつかの墓地は、人口の密集した都市の中心部から引き離されることになった。たとえば、 18世紀 後半、 パリ の大きな墓地から掘り起こされた遺骨は、パリの カタコンブ の中の納骨堂に移され、墓地は、都市中心部では一切禁じられることになった。
教会や教会付属の墓地とは無関係の墓地管理会社や共同墓地の類は、大多数が19世紀初頭から出現してくる。特に眺望がよく、公園のような霊園というかたちで、既にその時期から誕生してきている。ただし、墓地解放運動は、既に1740年頃からその動きがでてきている。...






