愛とは
愛 (あい)とは、崇高なものから、恋愛、そして欲望に至るまで様々な意味で用いられる概念である。
概説
「愛」の意味は、時代とともに多様化してきている。
最初に辞書における語義の説明に軽く触れ、次に、伝統的な用法、各宗教における説明で人々の間に定着している意味を解説し、その後、現代の多様な用法まで、歴史に沿って解説する。
辞典などでの解説、主要な語義
広辞苑では、次のような用法をあげている。
- 親兄弟のいつくしみあう心。ひろく、人間や生物への思いやり。
- 男女間の愛情。恋愛。
- 大切にすること。かわいがること。めでること。
- (キリスト教)神が、自らを犠牲にして、全ての人間をあまねく限りなく いつくしんでいること。アガペー。
- (仏教)渇愛、愛着(あいじゃく)、愛欲。「十二因縁」の説明では第八支に位置づけられ、迷いの根源として否定的に見られる。
日本語の「愛」の意味の変遷
日本の古語においては、「かなし」という音に「愛」の文字を当て、「愛(かな)し」とも書き、相手をいとおしい、かわいい、と思う気持ち、守りたい思いを抱くさま、を意味した。
近代 に入り、西洋での語義、すなわち英語の「Love」やフランス語の「amour」などの語義が導入された。その際に、「1. キリスト教 の愛の概念、2. ギリシア 的な愛の概念、3. ロマン主義 小説の 恋愛 至上主義での愛の概念」などの異なる概念が同時に流れ込み、現在の多用な用法が作られてきた。
伝統的な説明、宗教的な説明
キリスト教での愛
キリスト教 において最大のテーマとなっている愛と言えば、まずなによりも アガペー である。そのアガペーとはいかなるものなのか、その特質を説明するにあたって、キリスト教関連の書物や西欧文化圏の書物では、あえて4種類の感情(すでに 古代ギリシア 時代から考えられていた4種類の"愛"、いずれもギリシア語表現)について説明していることが多い。それらは以下のとおり。






