旅客機とは
旅客機 (りょかくき、りょかっき)とは、主に 旅客 を 輸送 するために製作された民間用 飛行機 ( 民間機 )である。個人所有の小型機や企業が使用する ビジネスジェット などは含まない。 貨物 の輸送が主用途である 貨物機 とは一般に区別されるが、貨客混載で運用されるコンビネーション(combination、コンビ)や、旅客輸送仕様と貨物輸送仕様とを切り替えられるコンバーチブル (convertible) などとの違いはあいまいである。民間の貨物輸送機は旅客機を元に派生設計され製造されたものも多い。
旅客機は航空機メーカーが製造し、航空会社が乗客を乗せて運航する。航空会社は乗客が支払う 運賃 を主な収入とする。
歴史
ライト兄弟 が人類初の動力飛行の成功したのは 1903年 12月17日 である。最初の頃の飛行は 冒険 に近く、一般の人の旅行に使われるレベルではなかった。航空機の信頼性がある程度向上し、旅客機となるのは 第一次世界大戦 後のことである。
命がけの乗り物 : 黎明期
旅客機の歴史が始まったのは、 第一次世界大戦 後の1919年の欧州からである。大幅な軍縮によって軍務から退いた飛行士や民間へ販売されたプロペラ式の軍用機によって旅客輸送事業は始まった。 爆撃機 や 偵察機 を改造した機体によって乗客や郵便物などの荷物を運んだ。英国やフランス製の機体は木製骨組みに羽布張りの複葉機が主体であり、ドイツやオランダの機体は片持翼による単葉機が世界中に輸出された。 1919年 2月5日、 ベルリン と ワイマール を結ぶ世界初の定期航空便が生まれた。そして3日遅れて パリ と ロンドン を結ぶ初の国際航空便が生まれた。1920年代を通じて、航空機の機体は大戦期のままであったり新規生産であってもほぼ同様の設計技術が使われていたが、エンジンだけは軽く信頼性が高い新世代の空冷星型エンジンが実用化されて搭載された。巡航速度も150km/h程度と大戦当時と変わらなかった。
当時の乗客は戦後処理を迅速に進めるための政治家、外交官、その他緊急目的でやむを得ず飛行機に命を預けることになった民間人、そして自らの命を賭けた冒険に大金を払う金持ちであった。大戦直後には偵察機や爆撃機をそのまま旅客輸送に使用した機体もあり、風雨をまともに受ける座席の乗客はパイロット同様に安全ヘルメットと風防眼鏡を着用した。やがて普通の服装で搭乗できる密閉されたキャビンの旅客機が登場するが、まだまだ安全とは言えず危険な乗り物であった。このころの定期航空便の主流は郵便などの荷物輸送であり、旅客輸送は傍流であった。安全で豪華な空の旅を希望する者に対しては、 飛行船 がそのニーズに応えた。...






