栄養素とは
栄養素 (えいようそ)とは、生物が代謝する目的で外界から吸収する物質のことである。栄養素は生体内で代謝され、生体内物質の原料やエネルギー産生に利用される。 従属栄養 生物は一般には餌を摂食することで栄養素の需要を満たす。栄養素の摂取方式は多岐に渡る。すなわち、 動物 や 原生生物 は体内に供えられた 消化器官 を利用するのに対して、植物は根の外で分解された栄養素を吸収する。どのような物質が栄養素となるかは 遺伝 的に決定されるそれぞれの生物固有の代謝経路等に依存する為に生物種によって異なる。また、 栄養学 等では上記の栄養素の他に健康を維持するための食事由来の成分を含めて広義の栄養素としている。
栄養素の分類
動物が食餌を捕食することはごくありふれた行動であるが、 ルイ・パスツール が アルコール発酵 で証明したようにしたように、 ウイルス 等少数の例を別にするならば、生物が成長・繁殖細する為の物質は体外から取り込む必要があるし、生命活動を維持する為のエネルギーも生態系からの取り込みに依存している。この様な生物の外界に依存する仕組みが 栄養 の本質である。しかし、酸素の有無以外にも 熱水噴出孔 のような 極限環境 を含めて生物はあらゆる環境下にも生息しており、栄養素として取り込んだ物質を代謝して細胞や組織を構築する方法やエネルギー産生の方法もいろいろな方式が存在する。言い換えると生物が環境に適応する方法の一つとして取り込む物質を変化させるので、栄養素とされる物質も千差万別であり 有機化合物 であったり 無機化合物 であったりもする。分類的には有機化合物である栄養素は有機栄養素とよばれ、無機化合物である栄養素は無機栄養素ないしは栄養塩類とも呼ばれる。有機栄養素(ゆうきえいようそ、Organic nutrient)と呼ばれるものには、 炭水化物 、 脂肪 、 たんぱく質 (もしくは構成要素の アミノ酸 )、 ビタミン などがある。また、 ミネラル のような一部の無機化合物も栄養素である。
栄養素が必要とされるのは、その物質が生体内の需要を生合成で賄うことができず、外部からの取り込みに頼ることが理由となる。需要量の点から栄養素を分類すると需要量の多い 主要栄養素 (しゅよう えいようそ、macronutrient)とそれとは相対的に少量の摂取で済む 微量栄養素 (びりょうえいようそ、micronutrient)とからなる。すなわち栄養素としてとりこまれる物質の比率は生物種によって異なるだけでなく、生物の置かれた環境や個体の成長段階によっても変化する。しかし、細胞を構築するための物質やエネルギー産生の為の物質はその必要量も多く、 主要栄養素...






