渋滞とは
渋滞 (じゅうたい)とは、交通の流れが悪くなり、走行速度が遅くなった状態をいう。主に道路交通上の用語である。
概要
渋滞の定義は、 道路管理者 や交通管理者ごとに異なっている。例えば、警視庁では統計上、下記を渋滞の定義としている(警視庁交通部 交通量統計表)。
しかし渋滞長がいくら長くても、1回の青信号で 信号 待ち車列が全て捌ける場合は、一般には渋滞とは呼ばない。
渋滞は 非線形性 が強く、渋滞になるときや解消するときには一気に状態が変わることが多い。
渋滞の原因
渋滞の原因は、一般道路と高速道路で異なる。上り坂が渋滞の原因になるのは主に高速道路であって、一般道路での渋滞の最大の原因は信号交差点である。
一般道路で発生する渋滞
道路の1車線には1時間あたり約2,000台の交通容量がある。例えば、片側2車線の単路部(立体交差のように信号のない部分)の交通容量は1時間あたり約4,000台であるが、これを超える量の車両が流入すると渋滞が発生する。
- 信号交差点
- 都市部では単路部は長くは続かず、信号交差点が数多くある。単路部で十分な交通容量があっても、その先の信号交差点の存在によってその道路の交通容量は低下する。例えば、信号の青信号の秒数が30秒、黄信号が0秒、赤信号の秒数が30秒という極めて単純な信号を仮定したとき、青信号時間の比率は50%となり、交通容量は青時間率が100%のとき(すなわち立体交差のとき)と比べて約半分となる。
- 信号機のパラメータ設定は、渋滞の発生有無に大きく影響する。不適切に設定すると、以前は渋滞のなかった交差点に渋滞が発生するようになる。
- 信号交差点の交通容量を増やすには、信号機の設定を調整して、青信号の時間を長くすることが最もコストが安く済む方法であり、この方法で渋滞が解消する場合も多い。それで解決しない場合は、後述するように交差点部の車線数を増やしたり、数か所先の交差点まで青信号で進めるようにする。
- 交差点においては車線数が交通容量に大きく影響する。従って、渋滞している交差点の対策として、直進レーンを増やしたり、右折レーンの整備をしたりすることは非常に有効である。 また、駅前のように横断歩行者が多い交差点においては、左折レーンを整備して、歩行者が途切れるのを待つ左折車を直進レーンから分離すると、直進方向の交通容量向上に大きな効果を得ることができる。あるいは、ペデストリアンデッキを整備することで、歩行者と車両を分離すると、左折車両の滞留が減少する。
- さらに根本的解決を図るには、コスト高ではあるが、立体交差化する。
- 規則的な信号変化
- ある交差点の信号が青信号に変わっても、先の交差点の信号が赤信号だと先の信号で車が詰まり、手前の交差点(信号)に入れない。これを解消する方法には、まず基準信号を設け、ある基準信号が青に変わると、数か所先まで一斉に青信号や赤信号に変わる方式と、ドミノ式に青信号や赤信号に変化していく方式がある。すると、交通容量が多くなり、また、平均速度向上につながる。
- (有効)車線数の減少
- 路上に駐車車両があるととその部分の有効車線数が減るため、交通容量は低下する。特に交差点付近の駐車車両は交通容量を著しく低下させ、特に都市部において顕著である。沿道の大規模商業施設の駐車場に入ろうとする車列も、同じく渋滞の原因となる。
- 道路工事による車線規制も交通容量が低下させる。道路工事を夜間に行うことが多いのは、夜間は交通量が少ないため、車線規制による渋滞の発生を軽減できるからである。
- 踏切
- 踏切では列車通過時に道路が遮断され、特に都市部の踏切は遮断率が高い。さらに日本の法規制では原則的に、遮断されていなくても一時停止が義務付けられているため、踏切によって道路容量が低下する。都市部を中心に 鉄道 を高架化、あるいは道路を地下化して踏切を無くす 連続立体交差...






