Jeepとは
ジープ ( Jeep® )とは クライスラー 社の 四輪駆動車 のブランドである。
第二次世界大戦 中の 1940年 に アメリカ陸軍 の要請により開発着手され、翌1941年から実戦投入開始された小型四輪駆動車が、その鼻祖である。第二次大戦において 連合国 軍の軍用車両として広く運用され、高い耐久性と、悪路や急勾配における優れた走行性能とで、偵察や輸送などに汎用性を発揮、軍事戦略上でも多大な成果を挙げた。
その高性能は小型四輪駆動車の有用性を世界各国で広く認知させ、第二次大戦後に軍用・民生用を問わず同種の四輪駆動車が世界的に普及する端緒となった。
ジープの名称は自然発生的なものであったが、第二次大戦後、製造メーカーのウィリス・オーバーランド社によって 商標 登録された。その後は製造メーカーの合併や買収などで商標権は転々とし、2009年時点ではクライスラー社の保有するブランドとなっている。第二次大戦型のオリジナル・ジープからデザインモチーフなどを引用したのみの現行モデルに至るまでその名称は継承されている。
「ジープ」は単なるブランドに留まらず、その優れた設計と名声から民生のクロスカントリーカーや小型軍用車両の代名詞となっており、 ライセンス生産 、コピーを問わず世界中に亜流車両が存在する。
歴史
Jeep という名称はGeneral Purpose(万能)、もしくはGovernment-use(政府用)のGと ホイールベース 80 インチ の車両を表す識別符号のPから来た符号GPから“ジープ”と命名されたという説や、漫画『 ポパイ 』に登場する「ユージン・ザ・ジープ」からとったという説がある。明確な起源は判然としないが、既に1941年にはこの通称が用いられ始めていた記録がある。
-
1940年
アメリカ陸軍需品科
はポーランド侵攻における
キューベルワーゲン
の活躍に注目し、同年7月に135社の自動車製造会社に大まかな設計要件を伝え、4輪駆動の小型偵察車開発計画に応札することを緊急要請した。
- しかし開発期間と要求スペックは厳しいもので、オファーに応じたのは、アメリカでは主流から外れた小排気量の小型車に関するオーダーでもあったため、中・小型車メーカーの ウィリス・オーバーランド 社と、元来小型車メーカーで経営不振に喘いでおり、延命手段を必要としていた アメリカン・バンタム 社のみ、しかもウィリス社は開発時間と条件の厳しさから、途中で入札を取りやめるという始末であった。
- 開発を委ねられたものの十分な設計能力を欠いたバンタムでは、社外の自動車設計者カール・K・プロブストを招聘、彼を中心に突貫作業で開発を開始した。プロブストは、軍の提示した条件から部分的に逸脱することも辞さず、頑丈で悪路に強い4輪駆動小型軍用車の促成設計を目指した。問題は車両重量で、軍の提示した当初のスペックは自重1,275ポンド≒585kgという、要求走行性能や荷重をも配慮すると絶対実現不能な値であった。プロブストはこれをあっさりと無視し、自重1トン弱(2000ポンド級)で現実的な車両開発を目論んだが、結果としては賢明であった。...






